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いよいよ明日公開、MV「君にありがとう」山田監督からメッセージを頂きました

非常に不思議なMVを作ってしまったな、という思いがある。
それは親斗氏が「君にありがとう」という曲に込めた想いであったり、熱意であったり、背景に起因する。

東日本大震災という大きな事象は、被災者はもちろん、日本に住まう人々すべてに対して、言葉にしようもないほどの悲しみを与えた。
それゆえ作り手たちは迷った。軽々しく扱って良いものではないけれど、表現者として、この痛みから避けるわけにはいかない。
けれども、どうして良いのかわからない。何を発するべきなのか、何を伝えるべきなのか、笑うべきなのか泣くべきなのかもわからず、ただ途方に暮れる。
そんな時、親斗氏からMV制作の依頼があり、曲を聴いて、想いを知った。
「僕は君にありがとう」という言葉、ただそれだけをとにかく伝えたいんです」
もちろんその言葉の背景には彼の被災地に対する様々な想いが駆け巡っているのだが、このシンプルな物言いが、鬱蒼とした雲を薙ぎ払うように、私の心に響いた。
私自身、2011年にはカメラマンとして何度か被災地を訪れ、取材を重ね、"それを撮って良いのだろうか''という葛藤に悩まされ続けていた。
しかし、そうか。「辛かったね」と同情するでもなく「頑張ろう」と励ますのでもなく、「ありがとう」という具体的なようで、非常に曖昧で、そして心の内に染み渡る言葉<想い>が、何よりも被災地に必要だったのだ。

映像は、親斗氏と、踊りを使うことが決まってからは杉山氏も交えて何度も打ち合わせを重ねながら作った。
抽象表現として「ありがとう」という言葉を映像に起こすため、物語性を排して、さらにダンサー(杉山恵里香)を起用した。
被災地に想いを馳せながらも、被災地に居ない人にも「ありがとう」を伝えたかったから、親斗氏が東京に住んでいるという事を加味してロケ地を東京と気仙沼にした。

MVとして成功しているのかは分からない。 そして極端に言えば、最初からMVとしては完成しなくても良いのかもしれないと考えていた。
何故なら、ただこうやって、作り手たちが集まって、共に東日本大震災ないし被災地のことを2年経った2013年に、もう一度振り返りながら制作するという行為そのものが、とてもかけがえのないことのように思うからだ。

だからこの映像を観てくれる人には、映像そのものだけでなく、背景も知って貰いたい。
そして、東日本大震災のこと、まだまだ復興が終わらぬ被災地のこと、「ありがとう」という言葉の大切さを思い出してくれれば幸いだ。



監督 山田酩酊

ミュージックビデオ
吉田親人「君にありがとう」
明日公開
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